「庭の雑草が気になって仕方がないけれど、今は土用の時期だから触らないほうがいいのかな?」と、お困りではありませんか。
古くから土用の期間は土を司る神様が地上にいらっしゃるため、土を動かす作業は控えるべきだという言い伝えが残っています。
不用意に草むしりをして、体調を崩したり災難に見舞われたりするのは避けたいものですよね。
しかし、現実的にはお庭の管理を放置するわけにもいかず、いつなら作業をして良いのか判断に迷ってしまうはずです。
実は、土用の期間中であっても「間日(まにび)」と呼ばれる日を選べば、草むしりや土いじりをしても問題ないとされています。
この記事では、土用に草むしりをしてはいけない理由といった基礎知識から、2024年・2025年の具体的な間日のスケジュールまで詳しく解説します。
この記事を読むメリットは、伝統的な禁忌を尊重しつつ、お庭の手入れを安心して進められる具体的なタイミングが把握できることです。
不安を解消して、スッキリと整ったお庭を維持するためのヒントを一緒に見ていきましょう。
この記事でわかること:
- 土用の期間に草むしりや土いじりがNGとされる理由と土公神の言い伝え
- 土用期間中でも作業が可能になる「間日」の仕組みと具体的な日付
- 春・夏・秋・冬における最新の間日スケジュール
- どうしても間日以外に作業が必要な場合の対策や現代的なリスク管理

土用の時期に草むしりをしてはいけないって本当なのかな?放っておくと雑草がすごいことになるんだけど、どうすればいいんだろう。

昔からの言い伝えがあるから心配よね。でも「間日」という特別な日があるのよ!その日なら神様に失礼にならずに作業ができるわ。
土用の期間中に草むしりをしてはいけない理由と救済策の「間日」とは
- 土用とは季節の変わり目に訪れる特別な期間
- なぜ土いじりがNG?土を司る「土公神」の言い伝え
- 草むしりが可能な「間日」の仕組みと由来
- 2024年の土用と間日のスケジュール一覧
- 2025年の土用と間日のスケジュール一覧
- 春・夏・秋・冬それぞれの間日の決め方と特徴
土用とは季節の変わり目に訪れる特別な期間

土用と聞くと、多くの人が「夏の土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣を思い浮かべるかもしれません。
しかし、本来の土用は夏だけでなく、春、秋、冬のそれぞれの季節が始まる直前に年に4回訪れる期間のことを指しています。
具体的には、立春、立夏、立秋、立冬という、季節の区切りとなる日の直前約18日間が土用にあたります。
この期間は、古い季節から新しい季節へとエネルギーが入れ替わる、非常に不安定な時期であると考えられてきました。
陰陽五行説という考え方に基づくと、自然界のすべてのものは「木・火・土・金・水」の5つの要素で構成されています。
春は木、夏は火、秋は金、冬は水というように各季節に要素が割り振られていますが、余った「土」が季節の変わり目に割り当てられたのが土用の由来です。
そのため、土用は「土の気が盛んになる時期」とされ、大地が最も活発に変化するタイミングであると言えるでしょう。
現代の感覚で言えば、気圧の変化や気温の激しい変動が起こりやすい、体調管理に注意が必要なフェーズにあたります。
なぜ土いじりがNG?土を司る「土公神」の言い伝え
土用の期間に草むしりやガーデニングなどの土を動かす行為が禁じられているのには、明確な宗教的背景があります。
陰陽道(おんみょうどう)の教えによれば、この期間は「土公神(どくじん)」という土を司る強力な神様が、地上に降りてきて土の中に滞在すると信じられてきました。
土公神は非常にデリケートな神様であり、自分が休んでいる最中に土を掘り起こされたり、柱を立てられたりすることを非常に嫌うとされています。
もしその平穏を乱してしまうと、神様の怒りに触れてしまい、祟り(たたり)として病気や怪我を招くという恐ろしい教えが広まりました。
具体的に避けるべき行為は多岐にわたり、草むしり、庭造り、建築の地鎮祭、井戸掘り、さらにはリフォームの壁塗りなども含まれます。
一見すると迷信のように思えるかもしれませんが、農耕民族であった日本人にとって、土を休ませることは土地の活力を維持するために不可欠なプロセスでした。
神様の存在を引き合いに出すことで、人々が働きすぎないように休養を促し、自然のサイクルを守ろうとした知恵の結晶とも受け取れます。
神様が土の中でゆっくり休んでいる間は、私たち人間も土を荒らさずに見守るのがマナーと考えられたのです。
草むしりが可能な「間日」の仕組みと由来

土用の期間が18日間も続くと、その間ずっと庭の手入れができないのは不便極まりないですよね。
特に雑草の成長が早い時期には、放置するだけでお庭が荒れ果ててしまいます。
そこで救済措置として存在するのが「間日(まにび)」です。
間日とは、土用の期間中であっても、土公神が一時的に地上を離れて天上界(文殊菩薩に会いに行く、などの説があります)へ戻る日のことを指します。
神様がお留守の期間であれば、土をいじっても障りがないとされており、この日を狙って作業を行うのが昔からの賢いやり方です。
この間日は、その時の干支(えと)によってあらかじめ決まっています。
土用の種類(春・夏・秋・冬)によって、作業をしても良いとされる干支の日が決まっており、カレンダーを確認すれば誰でも見つけることが可能です。
昔の人々は、この間日を利用して集中的に農作業や家の修繕を行ってきました。
神様への敬意を払いつつ、自分たちの生活も守るという、非常に日本らしい合理的な妥協点と言えるでしょう。
草むしりを予定している場合は、まずこの間日がいつなのかを確認することから始めるのが定石です。
2024年の土用と間日のスケジュール一覧
それでは、具体的に2024年(令和6年)の土用と間日のスケジュールを確認してみましょう。
計画的に草むしりを行うための参考にしてください。
なお、日付は暦の計算方法により多少前後する場合がありますが、一般的に以下の日程が採用されています。
| 季節 | 土用期間 | 間日(この日は作業OK!) |
|---|---|---|
| 冬土用 | 1月18日〜2月3日 | 1/18(寅)、1/19(卯)、1/21(巳)、1/30(寅)、1/31(卯)、2/2(巳) |
| 春土用 | 4月16日〜5月4日 | 4/23(巳)、4/24(午)、4/27(申) |
| 夏土用 | 7月19日〜8月6日 | 7/19(卯)、7/26(辰)、7/27(申) |
| 秋土用 | 10月20日〜11月6日 | 10/22(未)、10/24(酉)、10/26(亥) |
特に夏土用は雑草が最も勢いづく時期ですが、2024年は7月の後半に間日が集中しています。
このタイミングを逃すと、立秋(8月7日)を過ぎるまで大掛かりな土いじりは控えるのが理想的です。
カレンダーに印をつけておき、天候を見ながら間日に作業を詰め込むのが良いでしょう。
ただし、無理をして一度に全てを終わらせようとすると体調を崩す原因になるため、作業範囲を決めて取り組むことをおすすめします。
2025年の土用と間日のスケジュール一覧

続いて、2025年(令和7年)の土用期間と間日のスケジュールも見ていきましょう。
来年の計画を早めに立てたい方や、冬土用の準備をしたい方に役立つ情報です。
| 季節 | 土用期間 | 間日(この日は作業OK!) |
|---|---|---|
| 冬土用 | 1月17日〜2月2日 | 1/20(寅)、1/21(卯)、1/23(巳)、2/1(寅)、2/2(卯) |
| 春土用 | 4月17日〜5月4日 | 4/20(巳)、4/21(午)、4/24(申) |
| 夏土用 | 7月19日〜8月6日 | 7/23(卯)、7/24(辰)、7/28(申) |
| 秋土用 | 10月20日〜11月6日 | 10/21(未)、10/23(酉)、10/25(亥) |
2025年も、例年通り約18日間の土用期間が設定されています。
冬土用などは、寒さが厳しい時期に重なりますが、間日を意識することで「いつ作業をすればいいか」という心理的な不安が解消されるはずです。
特に春土用はゴールデンウィークの時期と重なりやすいため、連休中にガーデニングを計画している方は、間日の日程を意識してスケジュールを組むのが賢明です。
暦という伝統的なリズムを生活に取り入れることで、より穏やかな気持ちで家事や庭仕事に向き合えるようになるでしょう。
春・夏・秋・冬それぞれの間日の決め方と特徴
各季節の土用において、どの干支の日が間日に選ばれるかは決まったルールがあります。
これは季節ごとに土公神が土のどこに宿るかが異なり、それに対応する形で天上に昇る日が設定されているためです。
具体的には、春土用は「巳・丑・酉の日」、夏土用は「卯・辰・申の日」、秋土用は「未・酉・亥の日」、冬土用は「寅・卯・巳の日」がそれぞれ該当します。
これらを覚えるのは大変ですが、季節の性質と関係していると考えると興味深いものです。
例えば、夏土用における「卯の日」などは、神様が席を外している間に、私たちが夏バテをしないよう準備をするための貴重な時間とも考えられてきました。
単に「作業ができる日」というだけでなく、自然界のパワーバランスが一時的に人間に有利に働くタイミング、というイメージを持つと分かりやすいかもしれません。
間日の数は、土用期間中に通常3回から6回ほどあります。
18日間のうち3分の1程度はチャンスがあるということですので、意外と余裕を持って計画を立てられることが分かります。
無理をして神様がいる日に作業を強行するのではなく、このシステムを上手に活用していきましょう。

なるほど、間日があるなら安心だね。2024年のカレンダーに今すぐメモしておくよ!でも、もし間日に雨が降ってしまったらどうすればいいんだろう?
土用の間日以外に草むしりをどうしても行いたい時の対策と心得
- 土を掘り返さない「草刈り」なら影響が少ない理由
- 除草剤や防草シートを活用した現代的な雑草対策
- すでに作業を開始している「継続案件」の考え方
- 建築現場やガーデニングにおける「清め」の儀式
- 夏土用の草むしりは熱中症のリスクに十分注意
- 運気を下げないための土用期間の健やかな過ごし方
- 土用の草むしりと間日のポイントまとめ
土を掘り返さない「草刈り」なら影響が少ない理由

どうしても間日に作業ができず、それでも雑草が気になって仕方がないという場合、作業の方法を工夫することで禁忌の影響を最小限に抑えることができます。
土公神はあくまで「土の中」に滞在しているため、禁じられているのは「土を掘り返すこと」や「根を激しく引き抜くこと」です。
したがって、鎌やハサミを使って地上に出ている草を「刈り取る」だけの作業であれば、土をほとんど動かさないため、神様を驚かせる心配が少ないという解釈があります。
これは、現代のガーデニングにおける「草刈り」と「草むしり」の厳密な違いに基づく考え方です。
根を残すことで土壌の流出を防ぐメリットもありますし、土用の期間中は徹底的に綺麗にすることを諦め、目立つ部分だけをカットする程度にとどめるのが賢明です。
見た目を整えるだけであれば、大掛かりなスコップ作業などは必要ありません。
精神的な負担を感じやすい方にとっても、「土は動かしていない」という意識を持つことで、安心して作業に取り組むことができるはずです。
もちろん、終わった後は「騒がせて失礼しました」と心の中で感謝を伝えるのも良いですね。
除草剤や防草シートを活用した現代的な雑草対策
土いじりを一切せずに雑草を管理する方法として、除草剤や防草シートの活用という選択肢があります。
これらは物理的に土を動かす必要がないため、土公神を怒らせるリスクを回避しつつ、効率的に庭を管理できる現代ならではの手法です。
特に、土用に入る前のタイミングで防草シートを敷いておけば、期間中に雑草が伸びて悩むこと自体を未然に防ぐことができます。
また、すでに生えてしまった草に対しては、液状の除草剤を散布することで、土を掘り返すことなく枯らすことが可能です。
ただし、除草剤を使用する際には周囲の植栽やペットへの影響を考慮し、製品の指示に従って正しく使用することが求められます。
最近では環境に優しいタイプも多く販売されていますので、ご自身の庭の状況に合わせて選ぶのが良いでしょう。
土用という期間を「自然を直接コントロールする時期」ではなく「道具や知恵を使って間接的に管理する時期」と捉え直すことで、伝統的な教えと現代の利便性を両立させることができます。
計画的な予防策を講じることで、毎年繰り返される「土用の草むしりストレス」から解放される道が見えてくるはずです。
すでに作業を開始している「継続案件」の考え方

土用の期間に入る前から着工していたり、継続して行っている作業については、一般的に「土用であっても継続して構わない」とされています。
これは、土公神が地上に降りてくる前から作業が始まっているため、神様側もあらかじめ承知しており、作業を邪魔しないという考え方があるからです。
例えば、大規模な造園工事や、連日かけて行っている広大な敷地の草むしりなどがこれに該当します。
土用に入ったからといって、いきなり全ての作業を中断する必要はありません。
ただし、この「継続OK」のルールを拡大解釈して、土用に入ってから無理やり新しい場所の草むしりを始めるのは好ましくありません。
あくまで「以前から計画され、進められている一連の作業」として一貫性があることが重要です。
また、継続中であっても、土公神への配慮として、通常よりも控えめに作業を進めたり、周囲を清めたりする姿勢を持つことが推奨されます。
もし不安が残る場合は、作業の節目に感謝を捧げるなど、気持ちの整理をつけながら進めると良いでしょう。
何事も極端に捉えず、バランス感覚を持って取り組むのが、暦と共に生きる日本人の知恵です。
建築現場やガーデニングにおける「清め」の儀式
どうしても土用の期間中に大きな土工事をしなければならないプロの現場(建築や大規模造園など)では、「清め」の儀式を行うことが珍しくありません。
例えば、現場の四隅に盛り塩をしたり、清酒をまいたりして、土地の神様に許しを請う手順を踏むことがあります。
これは単なる形式ではなく、自然への畏怖の念を表し、作業の安全を祈願する大切なプロセスです。
家庭での草むしりにおいても、この考え方は応用できます。
間日以外にどうしても草を抜かなければならない場合、少量の粗塩を地面にまいて「お騒がせいたします」と手を合わせるだけでも、心の持ちようが大きく変わります。
また、「鎮宅神符(ちんたくしんぷ)」といったお札を祀る本格的な方法もありますが、一般家庭ではもっと身近な感謝の表現で十分とされています。
大切なのは、自然を自分たちの都合だけで支配しようとせず、その土地を守る目に見えない存在を尊重する心です。
こうした儀式を丁寧に行うことで、精神的な不安を取り除き、前向きな気持ちで作業に臨むことができるようになるでしょう。
信じるか信じないかよりも、丁寧な暮らしの作法として取り入れてみてはいかがでしょうか。
夏土用の草むしりは熱中症のリスクに十分注意

土用の期間中に作業を控えるべき理由として、現代において最も切実なのが「健康管理」です。
特に夏土用は1年で最も暑さが厳しい大暑の時期と重なります。
この過酷な環境下で、長時間かがんで草むしりをすることは、熱中症のリスクを飛躍的に高める危険な行為です。
昔の人が「土用は土をいじるな」と言ったのは、単なる神様への禁忌だけでなく、「こんなに暑い時期に無理をして農作業をすれば命に関わるぞ」という、生活に根ざした切実なアドバイスでもありました。
環境省の熱中症予防情報などでも、気温が高い時間帯の屋外作業は避けるよう呼びかけられています。(参照:環境省熱中症予防情報サイト)
たとえ暦の上で「間日」であったとしても、気温が35度を超えるような猛暑日には無理をして作業をしてはいけません。
作業を行う場合は、早朝や夕方の涼しい時間帯を選び、こまめな水分補給と休憩を必ず挟むようにしてください。
神様の祟りを恐れる以上に、現実的な体調不良を招かないことが、この時期の正しい過ごし方です。
自分の体力を過信せず、自然の厳しさに寄り添った判断を心がけることが大切です。

夏土用は本当に暑いわよね。神様のお話も大切だけど、自分の体を守るのが一番の供養になるのかもしれないわ。無理は禁物よ!
運気を下げないための土用期間の健やかな過ごし方
土用は草むしりを我慢するだけの期間ではなく、自分自身のメンテナンスを行う「養生(ようじょう)」の期間でもあります。
大地のエネルギーが入れ替わる時期は、私たちの体や心も変化の影響を受けやすく、ストレスや疲労を感じやすくなります。
そこで、古来から伝わる食文化や習慣を取り入れることで、運気を下げずに健やかに過ごす工夫をしてみましょう。
例えば、夏の土用には「う」のつくもの(うなぎ、うどん、梅干し、ウリ科の野菜)を食べ、体力を養う習慣があります。
また、春には「い」のつくもの(いくら、いちごなど)、秋には「た」のつくもの(鯛、大根など)、冬には「ひ」のつくもの(ヒラメ、ひじきなど)を食べるのが良いとされています。
お庭の手入れをひと休みする代わりに、旬の食材を使ってゆっくりと食事を楽しみ、十分な睡眠をとる。
こうした「何もしない贅沢」を自分に許すことが、土用という期間の正しい使い方です。
お庭の雑草が少し伸びてしまったとしても、それは自然のエネルギーが溢れている証拠。
自分も自然の一部であることを受け入れ、次の季節に向けて心身を整える時間に充てることで、運気も自然と上向いていくはずです。
土用の草むしりと間日のポイントまとめ
さいごに、記事の内容をまとめます。
- 土用は年に4回あり、各季節が始まる直前の約18日間を指す
- 土用の期間中は土を司る神様である土公神が土の中に滞在している
- 土公神がいる間に土を掘り起こすと神様の怒りに触れるとされる
- 間日(まにび)とは土公神が天上へ行くため土を離れる救済日のこと
- 2024年と2025年の間日はカレンダーで事前に確認が可能である
- 間日であれば草むしりやガーデニング、建築の着工をしても問題ない
- どうしても間日以外に作業する場合は根を抜かない草刈りにとどめる
- 土用に入る前から継続して行っている作業はそのまま進めてよい
- 除草剤や防草シートを活用すれば土を動かさずに雑草管理ができる
- 建築の現場などでは清めの塩や酒で土地を清めてから作業することがある
- 夏土用の作業は神様への禁忌以上に熱中症などの健康リスクを考慮すべき
- 土用は無理に働かず、次の季節へ向けて心身を休ませる養生の時期である
- 各季節の土用に応じたラッキーフードを食べると健康維持に役立つ
- 伝統的な禁忌を守ることは自然への敬意を払い、生活のリズムを整えることに繋がる
- 間日を上手に活用して、無理のない範囲でお庭の手入れを行うのがベストである

