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神棚封じをしなかったらどうなる?今からできる対処法と手順

神棚封じをしなかったらどうなる?今からできる対処法と手順 神社・神道

大切なご家族を亡くされ、葬儀や諸手続きに追われる中で、ふと「そういえば神棚封じをしなかった」と気づき、不安な気持ちでいっぱいになっていませんか?

もしくは、四十九日などの法要も過ぎてから「神棚を封じるのを忘れていた」という事実を知り、神様に大変失礼なことをしてしまったのではないかと、掃除やお参りのたびに胸を痛めている方もいるかもしれません。神棚封じをしない地域があったり、誰がやるべきか迷ったりと、神事の作法は複雑で分かりにくいものです。

でも、どうぞ安心してください。神棚封じをしなかったからといって、神様があなたやご家族にバチを当てるようなことは絶対にありません。

この記事では、忌中や忌明けそれぞれのタイミングで、今からでも間に合う正しい対処法や、喪中に拝む際のマナーについて優しく解説します。焦らず一つずつ確認して、心のつかえを取り除いていきましょう。

この記事でわかること:

  • 神棚封じを忘れてもバチが当たらない理由
  • 忌中・忌明けそれぞれの具体的な対処ステップ
  • うっかり掃除やお供えをしてしまった時の解決策
  • 神棚封じに関する地域差や宗派による違い

神棚封じをしなかった時の対処法とバチが当たらない理由

  • 神棚封じを忘れてもバチが当たらない理由とは
  • 忌中(50日以内)に気づいた時の正しい手順
  • 忌明け(50日後)を過ぎていた場合のお詫び方法
  • 神棚封じの本来の意味は「穢れ」への配慮
  • 誰がやるのが正解?遺族が行っても大丈夫か
  • 浄土真宗など宗派による違いと例外について

神棚封じを忘れてもバチが当たらない理由とは

神棚封じを忘れてもバチが当たらない理由とは

一番心配なのは「何か悪いことが起きるんじゃないか」ってことですよね。でも、神職の方に聞いても「大丈夫」と言われることがほとんどなんですよ。

結論から申し上げますと、神棚封じを忘れていたとしても、神様が祟ったりバチを当てたりすることはありません。

多くの人が抱く「神様=礼儀を欠くと怒る怖い存在」というイメージは、少し誤解が含まれています。日本の神様は、私たちの祖先と繋がっている存在であり、基本的には私たちを見守ってくださる「親」のような温かい存在です。

神棚封じを行わなかったことが、悪意によるものではなく、「知らなかった」「悲しみで気が回らなかった」という理由であれば、神様はその事情を汲み取ってくださいます。大切な家族を失ったばかりの遺族に対して、さらに追い打ちをかけるようなことを神様はなさいません。

ここがポイント
重要なのは「形式」よりも「心」です。気づいた時点で「申し訳ありませんでした」という素直な気持ちを持てば、それで十分に関係は修復されます。

もし、どうしても不安が拭えない場合は、近くの神社の神職さんに相談してみるのも一つの手です。「そのようなことで神様はお怒りになりませんよ」と優しく諭してくれるはずです。

過去を変えることはできませんが、これからの行動で誠意を示すことはできます。まずは深呼吸をして、過度な罪悪感を手放しましょう。

忌中(50日以内)に気づいた時の正しい手順

もし、まだ故人が亡くなってから50日以内(忌中)の期間中に「神棚封じをしなかった」ことに気づいた場合は、気づいたその時点ですぐに対処すれば問題ありません。

「遅れてしまったからもう手遅れだ」と諦める必要はありません。今からでも封じることで、神様への配慮を示すことができます。

具体的な手順は以下の通りです。

手順 具体的な内容
1. 報告する 神棚の前に立ち、軽く頭を下げます(一揖)。「ご報告が遅くなり申し訳ありません。これから封じさせていただきます」と心の中で伝えます。
※この時、二拝二拍手一拝は行いません。音を立てず、静かに行います。
2. お供えを下げる 普段供えている米、塩、水、榊(さかき)、お神酒などをすべて下げます。
3. 扉を閉める 神棚の扉が開いている場合は、静かに閉めます。
4. 白い紙を貼る 神棚の正面に白い半紙を貼ります。テープで留めるか、扉に挟むなどして、神様からこちらの様子が見えないように目隠しをします。

注意点
半紙を貼る際、画鋲(がびょう)などで神棚に穴を開けるのは避けましょう。セロハンテープやマスキングテープなど、跡が残らないものを使用するのがおすすめです。

この状態で、忌明け(50日祭が終わるまで)の期間はそっとしておきます。毎朝のお参りもこの期間はお休みします。これが、神様に対して「今は悲しみの中にいますので、お世話ができません」という意思表示になります。

遅れてしまったとしても、この手順を行うことで、気持ちの区切りをつけることができるでしょう。

忌明け(50日後)を過ぎていた場合のお詫び方法

忌明け(50日後)を過ぎていた場合のお詫び方法

もし、すでに50日が経過し、忌明けを迎えている(あるいは四十九日法要が終わっている)タイミングで気づいた場合は、今から神棚封じをする必要はありません。

すでに「忌」の期間は明けていますので、これからは通常通りのお参りを再開するフェーズに入ります。

この場合の対処法は、「お詫び」と「再開の挨拶」を丁寧に行うことです。

  1. 神棚を綺麗に掃除する
    長い間放置してしまった神棚を、感謝の気持ちを込めて掃除します。埃を払い、清らかな状態に戻しましょう。
  2. 新しいお供え物をする
    新鮮な水、米、塩、あれば榊を供えます。
  3. お詫びと報告の参拝をする
    ここで初めて、通常の「二拝二拍手一拝」を行います。
    心の中で、「不勉強のため神棚封じをせず、失礼いたしました。無事に忌明けを迎えましたので、これからはまた以前のようにお守りください」と伝えます。

過ぎてしまったことを悔やむより、これから毎日しっかりお参りすることの方が、神様も喜んでくれるはずですね。

何年も経ってから気づいた場合も同様です。気づいた日が吉日と考え、その日から丁寧にお祀りすれば大丈夫です。神棚封じはあくまで「期間中の措置」ですので、期間が終わっていれば行う意味がなくなってしまいます。焦って今から白い紙を貼るようなことは避けましょう。

神棚封じの本来の意味は「穢れ」への配慮

なぜ神棚封じをする必要があるのか、その本来の意味を知ると、しなかった場合の不安も和らぎます。神道において「死」は「穢れ(けがれ)」とされますが、これは「汚い」という意味ではありません。

「穢れ」=「気枯れ」
大切な人を亡くして悲しみに暮れ、生命力が減退している状態(気が枯れている状態)を指します。

神様は清浄で生命力に溢れた存在です。気が枯れて弱っている人間が神域(神棚)に近づくことは、神様の清らかさを損なう恐れがあると考えられています。また、弱っている人間が神様の強いエネルギーに触れると、さらに疲弊してしまうという考え方もあります。

つまり、神棚封じは以下の2つの意味を持つ「優しさの習慣」なのです。

  1. 神様への配慮: 悲しみ(穢れ)を神様に見せない、持ち込まない。
  2. 遺族への配慮: 無理にお参りやお供えをしなくて良い休息期間。

「封じなかった=神様を攻撃した」わけではありません。ただ、「配慮が少し足りなかった」あるいは「悲しみを隠さなかった」というだけのことです。

神様は、あなたが悲しみに暮れている姿を見て、怒るどころか心配してくださっていたかもしれません。そう考えると、過度な恐怖心を持つ必要がないことがわかるはずです。

誰がやるのが正解?遺族が行っても大丈夫か

誰がやるのが正解?遺族が行っても大丈夫か

神棚封じを行うにあたって、「誰がやるべきか」もよく検索される悩みの一つです。古くからの慣習では、「穢れ(気枯れ)ていない第三者が行うべき」とされてきました。

  • 理想: 葬儀社の人、親族以外の知人、近所の人など
  • 理由: 遺族は「死」に直面しており、穢れの状態にあるため、神棚に触れるべきではないという考え方から。

しかし、核家族化が進んだ現代においては、第三者に頼むのが難しいケースも多々あります。そのため、現在では遺族が行っても問題ないとする考え方が一般的になっています。

もし、ご自身(遺族)で行う場合は、以下の点に少し気をつけると良いでしょう。

  • 入浴や手洗いで身を清めてから行う: できるだけ清潔な状態で向き合います。
  • 塩で手を清める: 神棚に触れる前に、少量の塩で手を洗うのも効果的です。

「誰がやったか」ということよりも、「神様に対して区切りをつける意思」が大切です。「しなかった」と後悔している方の多くは、頼める人がいなかったり、知識がなかったりしただけです。今から対処する場合も、ご自身で行って全く差し支えありません。

浄土真宗など宗派による違いと例外について

「神棚封じをしなかった」と焦っている方の中には、実は「そもそもする必要がなかった」というケースも含まれています。宗教や宗派によって、神棚や仏壇に対する考え方が大きく異なるからです。

宗教・宗派 神棚封じの必要性 考え方
神道(神葬祭) 必要 最も厳格に行います。50日祭まで封じます。
仏教(一般的) 必要 家の中に神棚がある場合は、仏教徒であっても神棚封じを行います。
浄土真宗 不要な場合が多い 浄土真宗では「穢れ」という概念がないため、仏壇の扉も閉めません。ただし、神棚に関しては家の慣習に従うことが多く、迷う場合は封じても問題ありません。
キリスト教 なし 神棚自体がないことが一般的ですが、信者であっても家に神棚がある場合は、地域の慣習に合わせることがあります。

特に浄土真宗の家系では、「死=即座に浄土へ往生する」と考えるため、死を穢れと捉えません。そのため、厳密な神棚封じを行わない家庭も見られます。

もし、あなたのお宅が浄土真宗で、かつ地域の風習も緩やかであれば、神棚封じをしなかったことは「教義上、正解だった」可能性すらあります。ご自身の宗派や、親戚の年長者に確認してみると、「うちはやらなくていいんだよ」と言われるかもしれません。

神棚封じをしなかった状態で掃除やお参りをした際の疑問

  • うっかり神棚の掃除をしてしまった時の対処法
  • お札やお供え物を交換してしまった場合はどうする?
  • 神棚封じをしない地域や神社の考え方もある
  • 喪中と忌中の違いを理解して参拝を再開する時期
  • 神棚の扉を開けたまま過ごしてしまった時の気持ちの持ち方
  • 神棚封じをしなかった?まとめ

うっかり神棚の掃除をしてしまった時の対処法

うっかり神棚の掃除をしてしまった時の対処法

忌中の期間中、神棚封じのことを知らずに「年末だから」「月始めだから」と、普段通り掃除をしてしまったケースもよくあります。神棚を掃除すること自体は素晴らしい行いですが、忌中は「神棚に触れない」のが基本ルールです。

やってしまった場合の対処法は以下の通りです。

  1. それ以上の接触を避ける
    掃除してしまったことは取り消せません。「きれいにしてしまい申し訳ありませんでした」と心の中で詫び、その日以降は忌明けまで触れないようにします。
  2. 手と口を清める
    掃除をしたご自身の手や口を水ですすぎ、塩で清めます。
  3. 気に病まない
    神様は、あなたが「神棚をきれいに保ちたい」という敬う心で掃除をしたことを知っています。悪気があって汚したわけではないので、寛大に受け止めてくださるでしょう。

「知らぬが仏」ならぬ「知らぬが神」かもしれませんね。綺麗にしてもらったことを怒る神様はいませんよ。

むしろ、「掃除もせずに放置する」よりも、結果的に神棚が清浄に保たれたとポジティブに捉えても良いくらいです。ただし、明日からは忌明けまでそっとしておきましょう。

お札やお供え物を交換してしまった場合はどうする?

掃除だけでなく、新しいお札に交換してしまったり、毎日のお水やお米を交換し続けてしまった場合も同様です。

  • お札を交換した場合:
    一度納めたお札をわざわざ取り出す必要はありません。そのままにしておき、忌明け後に改めて正式に参拝します。
  • お供え物を続けた場合:
    今日からストップし、神棚封じ(半紙を貼る)を行います。

本来、忌中の間は神様へのお供えもお休みしますが、これは「神様に食事を出せないほど悲しんでいます」という意味合いも含まれます。

お供えを続けてしまったということは、裏を返せば「悲しみの中でも神様への奉仕を忘れなかった」という勤勉さの表れでもあります。作法としては間違っていますが、その真心自体は尊いものです。

「作法を間違えた罪悪感」よりも、「神様を大切に思う気持ち」の方を大切にしてください。

これからは、忌明けまでお供えをお休みし、故人の供養(仏壇へのお参りなど)に専念する時間にあててください。それが今の時期にすべき、正しい役割分担です。

神棚封じをしない地域や神社の考え方もある

神棚封じをしない地域や神社の考え方もある

「神棚封じをしなかった」と悩む前に知っておきたいのが、地域差です。日本全国すべての地域で、一律に神棚封じが行われているわけではありません。

地域の傾向 具体例
出雲地方の一部 出雲大社のお膝元などでは、葬儀の際も神棚を封じない家庭があると言われています。
特定の神社庁 一部の神社では「神棚封じは明治以降に広まった俗習であり、必ずしも必要ではない」という見解を示すことがあります。
家庭ごとのルール 「うちは代々やっていない」という家も少なくありません。

インターネットで検索すると「絶対にやるべき」という情報が目立ちますが、それはあくまで一般的なマナーとしての情報です。

もし、あなたの住む地域や実家の風習で「神棚封じをしない」のが普通であれば、あなたは何も間違っていなかったことになります。近所の詳しい方や、氏神様(地元の神社)に問い合わせてみると、「ああ、この辺ではそこまで厳しくしないよ」と言われることも珍しくありません。情報の画一化に惑わされず、地元の慣習を優先して大丈夫です。

喪中と忌中の違いを理解して参拝を再開する時期

神棚封じをしなかったことによる混乱の一つに、「いつから拝んでいいのか?」という疑問があります。ここで重要なのが「忌中(きちゅう)」と「喪中(もちゅう)」の違いです。

用語の整理
●忌中(きちゅう):故人が亡くなってから50日間。神棚を封じ、お参りを控える期間。
●喪中(もちゅう):故人が亡くなってから約1年間。お祝い事を控える期間。

多くの人がこの2つを混同し、「1年間(喪中)は神棚を拝んではいけない」と勘違いしがちです。しかし、神道においてお参りを控えるのは「忌中(50日)」だけです。

  • 50日を過ぎたら: 忌明けとなり、神棚封じ(白い紙)を解き、通常通りのお参りを再開します。
  • 1年間: 神棚へのお参りはしてOKですが、結婚式への参列や新年の「あけましておめでとう」という挨拶などを控えます。

つまり、50日を過ぎていれば、喪中であっても神棚を拝んで全く問題ありません。「神棚封じをしなかった」と1年以上経ってから悩んでいる方は、もう完全に通常の生活に戻って良い時期ですので、安心してお参りしてください。

神棚の扉を開けたまま過ごしてしまった時の気持ちの持ち方

神棚の扉を開けたまま過ごしてしまった時の気持ちの持ち方

最後に、神棚の扉を全開にしたまま忌中を過ごしてしまった場合の、心の持ち方についてお伝えします。扉を開けたままにすることは、神様とご遺族が「直面」している状態でした。

これをネガティブに捉えず、こう考えてみてはいかがでしょうか。「神様が、一番辛い時期をすぐそばで見守ってくださっていた」と。

神棚封じは、ある意味で神様と人間との間に「カーテン」を引くような行為です。そのカーテンを引かなかったことで、神様はあなたの涙や、故人を思う姿を直接ご覧になっていたはずです。

日本の神様は、清浄さを好みますが、同時に人々の暮らしに寄り添う存在でもあります。あなたが故人を想って過ごした時間は、決して「穢れ」として忌み嫌われるだけのものではなく、人間としての愛に満ちた時間だったはずです。

「神様、辛い時期もそばにいてくれてありがとうございました」と感謝に変えてしまいましょう。それが一番の供養になります。

これからは、その感謝の気持ちを持って、毎日手を合わせれば良いのです。過去の作法の不備にとらわれず、未来の信仰心を大切にしてください。

神棚封じをしなかったらどうなる?まとめ

さいごに、記事の内容をまとめます。

  • 神棚封じを忘れても、神様がバチを当てることはない。
  • 神棚封じの目的は「気枯れ(穢れ)」への配慮であり、悪意がなければ許される。
  • 忌中(50日以内)に気づいたら、その場ですぐに封じれば間に合う。
  • 封じる際は「二拝二拍手一拝」をせず、軽く頭を下げるのみにする。
  • 忌明け(50日後)を過ぎていたら、今さら封じる必要はない。
  • 忌明け後は、掃除とお供えをして、お詫びと感謝の参拝を行う。
  • 忌中に掃除をしてしまったら、手を塩で清めて次回から気をつける。
  • お供えを続けてしまった場合も、その真心は神様に通じていると考える。
  • 本来は第三者が封じるものだが、現代では遺族が行っても問題ない。
  • 浄土真宗など、宗派によっては神棚封じをしない場合がある。
  • 地域や神社によっても「封じない」慣習があるため確認すると良い。
  • 喪中(1年)と忌中(50日)を混同せず、50日過ぎたら参拝してOK。
  • 過去の失敗を悔やむより、これからの丁寧な参拝が重要である。
  • 形式にとらわれすぎず、故人を偲ぶ心と神様を敬う心を大切にする。
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