近年、インテリアの好みが多様化する中で、和室がないマンションやモダンな洋室にも馴染む祈りのスペースを作りたいと考える方が増えています。従来の立派な白木の神棚も素敵ですが、現代の住まいには少し存在感が大きすぎると感じることもあるでしょう。
そこで注目されているのが、神棚をおしゃれに無印良品の商品で代用するというアイデアです。無印良品のシンプルで洗練されたデザインは、どんな部屋にも違和感なく溶け込みます。また、賃貸住宅でも壁を大きく傷つけずに設置できる手軽さも大きな魅力です。
しかし、本来は家具であるものを神様のお住まいとして使うことに、「失礼にあたらないか」「正しい祀り方はあるのか」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
また、100均アイテムとの組み合わせ方や、お札の立て方、マンションならではの「雲」の扱いなど、具体的な疑問も尽きないものです。
この記事では、無印良品のアイテムを使った神棚の作り方から、最低限守りたいマナー、そしてコストを抑えつつおしゃれに見せる工夫までを詳しく解説します。
この記事でわかること:
- 無印良品の「壁に付けられる家具」を使った具体的な神棚の設置実例
- 賃貸マンションでも壁を傷つけずにモダンな神棚を作る方法
- 御札の倒れ防止や100均アイテムを活用したコストダウン術
- 神様への敬意を払いつつ、インテリアに馴染ませるためのマナーと注意点
神棚をおしゃれに無印良品で代用するアイデアと実例
- なぜ無印良品が神棚の代用として人気なのか
- 「壁に付けられる家具」シリーズが最強の理由
- オーク材とウォールナット材の選び方
- 賃貸マンションでも安心な取り付け方法
- 御札を立てるための「棚」と「長押」の活用術
- 100均アイテムと組み合わせてコストを抑えるコツ
- 無印以外で検討したいモダンな神棚との比較
なぜ無印良品が神棚の代用として人気なのか

近年、InstagramやPinterestなどのSNSを中心に、無印良品のアイテムを神棚として代用するスタイルが爆発的な人気を集めています。結論から申し上げますと、その最大の理由は「現代の住宅事情とデザインニーズに完璧にマッチしているから」です。
かつての日本家屋には必ずと言っていいほど鴨居や長押(なげし)があり、神棚を設置するための専用スペースが設けられていました。しかし、現代のマンションや戸建て住宅では、和室そのものが減少しており、神棚を置くための場所が確保されていないケースがほとんどです。
洋風のリビングダイニングに、伝統的な屋根付きの大きな神棚を設置すると、どうしてもインテリアから浮いてしまい、圧迫感を与えてしまうことがあります。

確かに、リビングはおしゃれな家具で揃えているのに、神棚だけがいかにも「和」という感じだと、どうしても目立ってしまいますよね。毎日手を合わせる場所だからこそ、部屋の雰囲気に馴染むデザインであることは重要なんです。
無印良品の商品は、「これがいい」ではなく「これでいい」というコンセプトのもと、無駄な装飾を極限まで削ぎ落としたデザインが特徴です。このシンプルさが、神道の持つ「清浄」「素朴」といった精神性と意外なほど親和性が高いのです。
特定の宗教色を感じさせないニュートラルなデザインは、神様を祀るための「場」として、静かで清らかな空間を作り出します。
また、入手しやすさも大きなポイントです。専門店に行かなくても、近くのショッピングモールやネットストアで気軽に購入でき、価格も数千円程度と手頃です。
「きちんとした神棚を買うのはハードルが高いけれど、お札を粗末にはしたくない」と考える若い世代や子育て世代にとって、無印良品はまさに救世主のような存在と言えるでしょう。
「壁に付けられる家具」シリーズが最強の理由
無印良品には数多くの収納家具がありますが、神棚として代用する際に最も選ばれているのが「壁に付けられる家具」シリーズです。なぜこのシリーズが「最強」と言われるのか、その理由を機能面から深掘りしてみましょう。
最大のメリットは、「石膏ボードの壁であればどこにでも設置できる」という点です。日本の住宅の壁の多くは石膏ボードで作られていますが、このシリーズには専用の固定ピンが付属しており、特別な工具を使わずにコイン一つで簡単に取り付けることができます。
女性一人でも数分で設置完了できる手軽さは、DIYが苦手な方にとっても非常に魅力的です。

DIYって聞くと、ドリルとか金槌が必要なイメージがありますけど、これは本当に簡単でした!位置決めのためのガイド紙も付いているので、失敗して壁が穴だらけ…なんてことも防げますよ。
このシリーズにはいくつかの形状があり、神棚用途としては主に以下の3つが活用されています。
| 商品タイプ | 特徴・メリット | 神棚としての適性 |
|---|---|---|
| 棚(44cm / 88cm) | フラットな棚板。お札だけでなく、米・塩・水などの神具も並べて置ける。 | 最も一般的。神具をしっかり供えたい人向け。 |
| 長押(なげし) | 上部に溝があるタイプ。厚みのないお札や写真を立てかけるのに最適。 | お札だけをシンプルに祀りたい人向け。 |
| トレー | 縁が立ち上がっているため、物が落ちにくい。コンパクト。 | 一人暮らしや、お札1体だけの省スペース向け。 |
特に「棚」タイプ(幅44cm)は、伊勢神宮の神宮大麻、氏神様、崇敬神社の3体のお札を並べて祀るのにちょうど良いサイズ感です。また、奥行きが12cm程度あるため、小さめの榊立てやお供え用の小皿を置くスペースも確保できます。
一方で「長押」タイプは奥行きが4cmと非常にスリムで、壁からの出っ張りが少ないのが特徴です。廊下や狭いリビングに設置しても邪魔にならず、溝にお札がハマるため安定感もあります。
このように、設置場所の広さや祀りたいものの量に合わせて最適な形を選べるのが、このシリーズが支持される大きな理由です。
オーク材とウォールナット材の選び方

「壁に付けられる家具」シリーズを選ぶ際、デザイン面で最も悩むのが「素材(色)」の選択ではないでしょうか。現在は主に「オーク材(ライトグレー・ナチュラル)」と「ウォールナット材(ダークブラウン)」の2種類が展開されています。それぞれの特徴と、どのようなインテリアにマッチするかを解説します。
1. オーク材(明るい色味)
オーク材は、明るくナチュラルな色合いが特徴です。白木の神棚に近い色味であるため、神道的な「清浄さ」をイメージさせるにはこちらが適しています。
- おすすめのインテリア: 北欧風、ナチュラルモダン、ホワイトインテリア、カントリー調
- メリット: 白い壁紙に馴染みやすく、圧迫感が出にくい。部屋全体を明るく広く見せる効果がある。
- 印象: 清潔感、優しさ、柔らかさ
2. ウォールナット材(濃い色味)
ウォールナット材は、深みのある濃い茶色で、落ち着いた高級感を演出します。伝統的な神棚のイメージとは少し離れますが、家具としての重厚感があります。
- おすすめのインテリア: モダン、和モダン、インダストリアル、ヴィンテージ、ホテルライク
- メリット: 空間を引き締めるアクセントになる。ダークトーンの家具や床材と相性が抜群。
- 印象: 重厚感、シック、大人っぽさ
選び方のコツとしては、「部屋にある他の木製家具の色と合わせる」のが鉄則です。例えば、テレビボードやダイニングテーブルが濃い色ならウォールナット、床やドアが明るい木目ならオークを選ぶと、失敗がありません。
もし迷った場合は、神棚としての「神聖さ」を優先してオーク材を選ぶのも良いでしょう。榊の緑や、白い陶器の神具とのコントラストが美しく映えるのは、やはり明るい色のオーク材です。
逆に、神具を置かずにお札だけをスタイリッシュに飾りたい場合は、ウォールナット材が絵画のような雰囲気を醸し出してくれます。
賃貸マンションでも安心な取り付け方法
無印良品を神棚にする最大のメリットの一つが、「賃貸でも安心して取り付けられる」という点です。通常、神棚を設置するために棚受けをビス(ネジ)で固定しようとすると、壁に大きな穴が開いてしまい、退去時の原状回復費用が心配になります。
しかし、無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズで採用されている専用の固定ピンは、画鋲よりも少し細い程度のピンを、クロスして壁に刺す仕組みになっています。これにより、引き抜いた後の穴が非常に小さく、目立ちにくいのが特徴です。
具体的な取り付け手順は以下の通りです。
- 位置決め: 付属の取付用ガイド紙を、マスキングテープなどで設置したい壁に水平に貼り付けます。この時、スマートフォンの方位磁針アプリなどで方角を確認し、水平器(100均やアプリでも代用可)を使って水平を出すことが重要です。
- 金具の固定: ガイド紙の指定位置に合わせて、専用フックを固定ピンで刺します。付属の「脱着工具」を使って押し込むだけなので、力はほとんど要りません。
- 本体の設置: ガイド紙を剥がし、固定されたフックに家具本体を上からカチャッとはめ込みます。
- 確認: グラつきがないか確認して完了です。
このシステムのおかげで、もし設置場所を変えたくなった場合でも、気軽に取り外しや移動が可能です。「最初はリビングに設置したけれど、やっぱり別の部屋に移したい」といった場合でも、壁へのダメージを最小限に抑えられるので、精神的なハードルが低くなります。
ただし、このピンは「石膏ボード専用」です。コンクリート壁や、薄いベニヤ板、木の壁には刺さらない、あるいは保持力が発揮できない場合があります。画鋲を刺してみて、針の先に白い粉がついてくれば石膏ボードですので、事前に必ず壁の材質を確認してください。
御札を立てるための「棚」と「長押」の活用術

神棚として使う際、最も重要なのが「御札(おふだ)をどう祀るか」です。「棚(幅44cm)」タイプと「長押(幅44cm)」タイプ、それぞれの特徴を活かした具体的な祀り方をご紹介します。
1. 「棚」タイプの場合:安定感と拡張性が魅力
「棚」タイプは奥行きが約12cmあるため、御札を壁に立てかける形で祀ります。しかし、そのままでは御札が滑って倒れてきたり、風で動いてしまったりすることがあります。
そこでおすすめなのが、「お札立て」を併用する方法です。無印良品の棚の上に、小さな木製のお札立てを置くことで、御札がしっかりと自立し、見た目も格調高くなります。
また、棚の上のスペースには余裕があるため、左右に榊立てを置いたり、手前に米・塩・水の入った器(水玉・皿)を配置したりと、本格的な神棚に近い形式で祀ることが可能です。
2. 「長押(なげし)」タイプの場合:省スペースでシンプル
「長押」タイプには、上部に約3cmほどの深さの溝があります。この溝は、本来ハンガーなどを掛けるためのものですが、御札を差し込むのに絶妙なサイズ感なのです。

長押タイプは本当に便利です。溝に御札の下部分が入るので、特別な固定具を使わなくても倒れにくいんです。
ただ、厚みのある「木札」などは溝に入らないこともあるので注意が必要ですね。
長押タイプのデメリットは、奥行きがほとんどないため、お供え物を置くスペースがないことです。もし長押を使ってお供えもしたい場合は、長押を高い位置に設置して御札専用とし、その少し下に「棚」タイプや「トレー」タイプを設置して、そこにお供え物を置くという「2段使い」のテクニックがおすすめです。
これにより、立体的でバランスの良い祈りの空間が完成します。
どちらのタイプを選ぶにしても、御札は神様の分身ですので、決して画鋲で直接刺したり、セロハンテープで壁に貼ったりしないようにしましょう。無印の家具は、そうした失礼を避けつつ、美しく祀るための土台として最適です。
100均アイテムと組み合わせてコストを抑えるコツ
無印良品でベースとなる棚を購入したら、その他のアイテムは100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)を上手に活用することで、トータルの費用を抑えつつ、おしゃれな神棚を完成させることができます。「神具まで無印で揃える必要はない」と割り切るのがポイントです。
1. セリアの「神具」シリーズが優秀
特にセリアは、推し活グッズだけでなく、神棚用品も充実していることで知られています。白陶器の「水玉」「平皿」「榊立て」などのミニチュア神具セットが販売されていることがあります。
これらはサイズが小ぶりなので、奥行きの狭い無印の棚に置くのにぴったりです。真っ白な陶器は無印のオーク材とも相性が良く、安っぽく見えません。
2. お札立ての代用品
100均のインテリアコーナーにある「木製カードスタンド」や「ディッシュスタンド(お皿立て)」は、御札立てとして代用できます。木製のものを選べば、無印の家具とも馴染みます。
また、滑り止めとして「耐震ジェルマット」を小さく切って御札の下に敷くと、転倒防止になります。
3. 榊(さかき)の演出
本物の榊を飾るのが理想ですが、毎回の交換が大変な場合は、高品質な「フェイクグリーン」の榊を活用するのも一つの手です。100均の造花コーナーには、かなりリアルな榊が売られています。
もちろん、神道的には生木(常緑樹)に生命力が宿るとされますが、枯れた榊を放置するよりは、常に青々としたフェイクグリーンで清潔に保つ方が、現代のライフスタイルとしては許容される傾向にあります。
無印以外で検討したいモダンな神棚との比較

ここまで無印良品の活用法をお伝えしてきましたが、比較検討として「無印以外」のモダン神棚についても触れておきましょう。最近では、神棚メーカーやインテリアブランドからも、おしゃれな「モダン神棚」が多数販売されています。
1. Tower(タワー)シリーズの神棚ホルダー
シンプルで機能的な収納グッズで人気の山崎実業「Tower」シリーズにも、神棚ホルダーがあります。こちらはスチール製で、非常にスタイリッシュです。
メリット: スタイリッシュで無機質なデザイン。神具を置くスペースも考えられている。
デメリット: 金属製なので、「木」の温かみを求める人には冷たく感じる場合がある。
2. 神棚専門店が作る「モダン神棚」
「神棚の里」などの専門店が手がける現代風の神棚です。グッドデザイン賞を受賞したものなど、デザイン性が非常に高いです。
メリット: 神棚専用に設計されているため、御札の収まりやお供えのしやすさが完璧。素材もヒノキなど上質なものが使われている。
デメリット: 価格が高い。数万円〜十数万円するものも珍しくないため、無印代用派には予算オーバーになりがち。
3. ニトリやカインズのウォールシェルフ
無印良品と同様の壁掛け家具は、ニトリやホームセンターでも販売されています。
メリット: 無印よりもさらに安価な場合がある。
デメリット: デザインの細部(角の処理や質感)で無印に劣る場合がある。固定ピンの跡が大きくなるタイプもあるので確認が必要。
| 比較項目 | 無印良品(代用) | Tower(山崎実業) | 専門店(モダン神棚) |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 2,000円〜4,000円 | 3,000円〜4,000円 | 10,000円〜50,000円 |
| デザイン | シンプル・ナチュラル | モダン・無機質 | 和モダン・高級感 |
| 設置しやすさ | ◎(石膏ボードピン) | ◎(石膏ボードピン/ネジ) | ◯(商品による) |
| 神棚としての機能 | △(工夫が必要) | ◯(専用設計) | ◎(完璧) |
結論として、「コストを抑えつつ、木の温かみがあるおしゃれな神棚を作りたい」という方には、やはり無印良品が最もバランスの取れた選択肢と言えます。専用品ではない自由度の高さを楽しみながら、自分だけの祈りの空間を作ってみてください。
神棚をおしゃれに無印で祀る際のマナーと注意点
- 正しい設置場所と方角の基本ルール
- 集合住宅で必要な「雲」の扱いと無印での工夫
- 御札が倒れないための転倒防止対策
- お供え物(米・塩・水)のスペース問題と解決策
- 榊や神具をシンプルに飾るおすすめアイテム
- 神棚をおしゃれに無印で設置するまとめ
正しい設置場所と方角の基本ルール
いくらおしゃれな神棚を作っても、設置する場所や方角が間違っていては、神様に失礼にあたってしまいます。無印良品の家具を取り付ける前に、まずは正しい位置を確認しましょう。
1. 方角の基本
神棚は、「南向き」または「東向き」に設置するのが最良とされています。
- 南向き: 日当たりが良く、位が高いとされる方角。
- 東向き: 太陽が昇る方角で、勢いや発展を象徴する。
つまり、部屋の「北側の壁(南を向く)」か「西側の壁(東を向く)」に取り付けるのが理想です。ただし、間取りの都合でどうしても難しい場合は、そこまで厳密にこだわる必要はありません。「清潔で、家族が集まる明るい場所」であることを優先しましょう。
2. 高さと場所
神棚は、「大人の目線よりも高い位置」に設置します。神様を見下ろすことのないようにするためです。無印の棚を取り付ける際は、手を伸ばしてお供えができるギリギリの高さを狙うと、日々の管理もしやすく、見上げる形になります。
3. 避けるべき場所(NGな場所)
以下のような場所は、神様が落ち着かない、あるいは不浄とされるため避けてください。
- トイレと背中合わせになる壁: 不浄な場所の裏側にあたります。
- ドアや鴨居の真上: 人が頻繁に出入りし、下を通る場所は、神様を踏みつけることになるため避けます。
- 仏壇の向かい側: お参りする際にお尻を向けてしまうことになるため(対立祀り)。

リビングのレイアウト上、どうしても南や東に向けられない場合もありますよね。そんな時は「方角よりも気持ち」が大切です。北向きでも、毎日きれいに掃除をして手を合わせる方が、ほったらかしの南向き神棚よりずっと良いはずです。
集合住宅で必要な「雲」の扱いと無印での工夫

マンションやアパートの1階や中層階に住んでいる場合、神棚の上(上階)には別の住人が暮らしています。神様の上に人が立ったり歩いたりすることは失礼にあたるため、これを避けるための作法として「雲(天・空)」という文字を神棚の真上の天井に貼ります。
「ここから上は空(天)であり、何もありませんよ」という意味を持たせるのです。
無印良品のおしゃれな雰囲気を壊さずに、この「雲」を取り入れるにはどうすれば良いでしょうか。半紙に筆で「雲」と書いて貼るのが正式ですが、インテリアとしては少し浮いてしまうかもしれません。
おすすめのアイデア:
- 木製の「雲」切り文字: ネット通販やハンドメイドサイト(minneやCreemaなど)で、木製の「雲」という切り文字が販売されています。タモ材やウォールナット材で作られたものを選べば、無印の棚と素材感が統一され、非常におしゃれに見えます。両面テープやひっつき虫(粘着ラバー)で天井に貼るだけなので簡単です。
- おしゃれなフォントのステッカー: 明朝体や行書体ではなく、モダンなデザインフォントの「雲」ステッカーもあります。白やグレーなど、天井の色に合わせて目立たないものを選ぶのも良いでしょう。
最近では100円ショップ(セリアなど)でも、木製の雲プレートが販売されていることがあります。無印良品の神棚を設置する際は、ぜひ天井への配慮も忘れないようにしましょう。
御札が倒れないための転倒防止対策
前述の通り、無印良品の棚は表面がフラットで滑りやすいため、地震や強風、あるいはお供えをする際の手の振動で、立てかけた御札が倒れてしまうリスクがあります。御札が倒れたり落ちたりするのは縁起が悪いと感じる方も多いので、しっかりとした対策が必要です。
1. 溝を作る(DIY)
もしDIYが得意なら、棚板の表面にルーターなどで浅い溝を掘るのが一番確実ですが、これはハードルが高いです。そこで簡単なのが、「細い角棒」を棚の手前に貼る方法です。
ホームセンターで売っている5mm角程度の工作用木材を、木工用ボンドや両面テープで棚の手前部分に貼り付けるだけで、立派な「こぼれ止め」になります。無印の棚と同じような色で塗装すれば、後付け感もありません。
2. 耐震ジェル(粘着マット)の使用
最も手軽なのは、100均でも買える透明な耐震ジェルマットです。御札の下に小さく切って貼るだけで、驚くほど動かなくなります。御札を傷つけないよう、剥がせるタイプを選びましょう。
3. 三角カンやL字金具の活用
御札の背面にフック穴がある場合は、壁側に目立たない小さなフックを取り付けて掛けるのが確実です。また、ブックスタンドのようなL字型の金具を棚の上に置き、そこに御札を立てかけるのも有効です。透明のアクリル製ブックスタンドなら、視覚的にも邪魔になりません。
お供え物(米・塩・水)のスペース問題と解決策

本格的に神様を祀る場合、毎日のお供えとして「米・塩・水」が必要です。これを「神饌(しんせん)」と呼びます。しかし、無印良品の棚は奥行きが12cmしかなく、一般的な三方(さんぼう・台座)や大きなカワラケ(皿)を置くと、スペースが足りなくなってしまいます。
解決策1:豆皿・ミニチュア神具を使う
一般的な神具セットよりも一回り小さい「豆サイズ」の神具を選びましょう。あるいは、無印良品で販売されている小さな「白磁の小皿」などを代用するのもおしゃれです。直径5〜6cm程度の小皿なら、3つ並べても棚に収まります。
解決策2:配置を工夫する(1列配置)
通常、米・塩・水は、中央に米、右に塩、左に水というように配置しますが、スペースがない場合は横一列に並べても構いません。または、お盆のような小さなトレーに3つをまとめて載せ、お供えする時だけ棚に置くというスタイルもスマートです。
解決策3:お供えを省略する(略式)
どうしてもスペースがない、あるいは管理が難しい場合は、無理にお供えをする必要はありません。「お水だけ」毎日替える、あるいは「毎月1日と15日だけ」お供えをする、という自分なりのルールを決めて、続けられる範囲で行うことが大切です。
神様にとって最も重要なのは、豪華なお供えよりも、日々手を合わせる感謝の心です。
榊や神具をシンプルに飾るおすすめアイテム
神棚の彩りとして欠かせない「榊(さかき)」ですが、左右に一対(2つ)飾ると、無印の棚ではかなりのボリュームになってしまいます。モダンな神棚としてスッキリ見せるためのアイデアを紹介します。
1. 一輪挿しを活用する
大きな榊立ての代わりに、無印良品の「白磁歯ブラシスタンド」や、小さなおしゃれな一輪挿しを使ってみましょう。そこに榊を1本〜数本だけ短く切って挿すと、ミニマルで愛らしい雰囲気になります。これなら場所も取らず、水換えも楽です。
2. 片側だけに飾る
正式には左右対称に飾りますが、スペースの都合上、片側だけに飾るのも許容範囲です。その場合、向かって左側に飾るのが一般的です。
3. プリザーブド榊の利用
生花ではなく、本物の榊を特殊加工した「プリザーブド榊」も販売されています。水やり不要で半年〜1年ほど美しい緑を保てるため、湿気を嫌う木製家具(無印の棚)の上に置くのには適しています。水がこぼれて棚にシミができる心配もありません。

無印の「歯ブラシスタンド」を榊立てにするアイデアは目からウロコでした!サイズもぴったりだし、ドーナツ型で安定感もある。これぞまさに無印ハックですね。
神棚をおしゃれに無印で設置するまとめ

さいごに、記事の内容をまとめます。
- 無印良品の「壁に付けられる家具」は神棚の代用に最適である
- シンプルなデザインが現代のインテリアやマンションに馴染む
- 石膏ボード専用ピンを使えば賃貸でも壁の傷が目立たない
- 「棚」タイプはお供えも置ける万能型、「長押」タイプは省スペース派におすすめ
- オーク材は明るく神聖な雰囲気、ウォールナット材はモダンでシックな印象
- セリアなどの100均神具や小物を組み合わせるとコストダウンできる
- 設置場所は南向きか東向きで、目線より高い位置が基本
- マンションでは上階への配慮として天井に「雲」を貼ると良い
- 御札の転倒防止には耐震ジェルや工作材での工夫が必要
- お供え物は豆皿を使ったり、水だけで済ませたりと柔軟に対応して良い
- 榊立てには無印の歯ブラシスタンドや一輪挿しが代用できる
- 神具を全て揃える必要はなく、ライフスタイルに合わせて省略しても構わない
- 最も大切なのは形式よりも、毎日手を合わせる感謝の気持ちである



































